いよいよ大激動の時代にーー総選挙の結果について 党長野県常任委員会が声明
いよいよ大激動の時代に ―― 総選挙の結果について
2024年10月29日 日本共産党長野県常任委員会
10月27日投開票の総選挙でのご支援ありがとうございました。総選挙全体では、自公が過半数割れする大敗北を喫しました。裏金政治、暮らしの破壊、軍事一辺倒の外交不在、等々の自民党政治に国民の厳しい審判が下されたことを心から歓迎します。
自民党を追い詰め、政治的画期をなす大激動をもたらしたのは、間違いなく日本共産党の論戦と「しんぶん赤旗」のスクープでした。とくに、選挙終盤には、裏金非公認議員への2000万円支給をスクープしたことは、大きな貢献となりました。
長野県でも、自民党は小選挙区・長野2区に加え、長野1区・3区でも議席を失うとともに、自民党の比例得票は前回総選挙から11万5千票減となり、今世紀最低の得票数になりました。
日本共産党は、比例・北陸信越ブロックでの議席奪還に全力をあげました。しかし、長野県では、比例代表で得票数は7万8030票、得票率は8・3%で、直近の国政選挙である22年参院選比例よりは得票数・率(+3432票、+0・5㌽)とも伸ばしましたが、前回の21年総選挙よりは得票数・率(▲1万0792票、▲0・5㌽)とも後退する結果になり、藤野やすふみ元衆院議員の議席奪還を果たせませんでした。責任を痛感するとともに心からお詫びいたします。
小選挙区では、長野4区で、たけだ良介候補が大臣経験の自民現職を相手に39・8%の得票をとり、最後まで自民現職に迫る大健闘を果たしました。党小選挙区候補者の得票率では全国トップでした。
長野5区の後藤荘一候補も、裏金問題での党の果たしている役割をはじめ、党の政策を訴えて奮闘しました。
長野1区・2区・3区では、立憲民主党と政党間の合意がないもとでも、市民と野党の共闘の歴史的経緯も踏まえ、候補者擁立を見送り自主支援でたたかい、とくに長野3区では直前に候補者を取り下げ、野党候補の当選に貢献しました。
選挙中に展開した論戦は、訴えが届いたところでは県民のみなさんの共感を得ることができました。私たちの訴えは、今後に必ず生きると確信しています。引き続き、掲げた公約をブレずに貫き、草の根からの運動を広げて、その実現のために全力を上げる決意です。
一方、選挙活動の取り組みでは、党員・支持者の猛奮闘があったにもかかわらず、対話・支持拡大などは従来の半分程度にとどまりました。自力をつけるための一層の努力、世代的継承は待ったなしと痛感しています。
国民とともにたたかう総選挙にするという点では、読者・支持者に支持を広げてもらう「折り入って」作戦、LINEでのつながりへの支持拡大をはじめ、SNSの積極活用などの新しい取り組みがはじまり、手ごたえをつかみましたが、さらに発展させる必要があります。
党内外のみなさんの意見もよく伺って、今回の選挙の教訓をただちに生かして、きたる参院選、中間選挙の勝利のために力を尽くします。
いま日本は、政治史の中でも画期をなす大激動の時代を迎えようとしています。国民の中では、自民党政治に変わる政治はどうあるべきか、大規模な模索と探求が始まり、この中で各党が試される新しい政治プロセスがはじまりました。長野県でも、そのことが実感される選挙結果となっています。
長野県から新しい政治プロセスを前にすすめ、展望と希望のもてる政治にするために、がんばりぬく決意です。引き続きご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。(以上)
(更新日: 2024年10月29日)